本日はご卒園おめでとうございます。今朝おうちを出られる時どのようなお気持ちだったでしょうか?これまでは毎朝「ハンカチとティッシュ、ポケットに入れた?」と子どもに聞きつつお弁当をカバンにつめ、ブラウスの襟を直しあわただしく家を出るのが日常でした。
思えば入園したての頃はあまりに泣くので「うちの子にはまだ早かったか」と考えたご家庭もあったかもしれません。それがいつの間にか友達の名前を口にするようになり、集合写真の全員の名前を教えてくれた日の事は忘れられませんね。最初は笑ってしまうような大きな制服がいつの間にかぴったりになっていました。
当たり前に過ごしてきた日常が積み重なって、もう4年の月日が過ぎて今日が卒園の日です。
でも皆さんも最初から慣れていた親だった訳ではないと思います。初めての入園式、遠足…。どんな保護者がいるかドキドキしながら幼稚園に来たはずです。そして初めての参観日。教室に入ると満面の笑みでこちらを見ている我が子がきちんと座っている。その姿に驚くやら感動するやら。壁には絵が飾ってあり塗りつぶしてあるクレヨンの筆圧に我が子の一生懸命さを健気に感じたはずです。家でしょっちゅう口ずさんで踊っていたダンスを遊戯会で見た時、これねと可愛いくて泣き笑いしながら我が子を追いかけ涙目でビデオを撮ったはずです。
「たくさん採ってきたよ!」とさつまいもを誇らしげに持って帰ってきた芋ほり体験。子どもにせがまれ何日も手を替え品を替えてお芋料理を作りました。毎日泥だらけで帰ってくる靴下は我が子が今、砂遊びに夢中だと。また空っぽのお弁当箱は苦手なおかずもがんばって食べてくれた我が子の小さなプライドを教えてくれました。
またこの4年間で今まで知らなかった感情、行く事のなかった場所、興味を持つ事のなかった世界、出会う事のなかった人達とたくさん巡り会わせてくれたなぁとしみじみ感じたはずです。そして親として未熟で至らない我が身そのものを、当然のように疑いもせずいつでも一番大好きでいてくれた我が子にどれだけ救われ、どれだけ教えられてきたかと改めて感じるはずです。今日は4年間の思い出を振り返って、そんな日常をくれた我が子にありがとうと言う日ですね。
そしてまた、体調が悪い時、大切な用事がある時、仕事で忙しい時も同じ時間に子どもを送り出し、そしてお迎えをする日常を積み重ねた皆様ご自身にも拍手を送る日だと思います。4年間本当にお疲れ様でした!それでは我が子の旅立ちの姿をご覧下さい。